私たちは、「信頼と協力」をモットーに3つの満足(職員満足・患者満足・社会満足)を目指します。

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患者さんのストーリーに寄り添う訪問診療

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地域医療の一環として力を入れている部門のひとつ「訪問診療」について、その立ち上げの背景や診療にあたっての思いなど、訪問診療部長・地域医療連携室長・緩和ケア内科部長の三浦剛史先生にお話をうかがいました。

セコメディック病院 訪問診療部長・地域医療連携室長・緩和ケア内科部長

三浦 剛史(みうら・たかふみ)


訪問診療を始めたきっかけを教えてください

患者さん一人ひとりが尊重されることの重要性を私は医療現場で強く感じています。その理由を考えますと、まず病院での診療において、通院された患者さんから『先生のおかげですっかりよくなりました』と言われることがよくあります。
しかし、実際には症状があまり改善されていないケースが多々ありました。なぜこのような状況が起こるのでしょうか。それは患者さんが医師に気を使い、本音を言わずにいることが原因なのではないかと思うのです。患者さんが気を使い過ぎていると、ほんとうの状態が医師に伝わらず、結果として適切な対応が難しくなります。これで患者さんの意向を十分に汲んだ治療方針が立てられるのだろうかと疑問を感じていました。

一方で、訪問診療では状況が異なります。ご自宅を訪れると、患者さんはより自然体で接してくれることが多く、その結果、ご本人やご家族としっかりコミュニケーションをとれることで、納得のいく方針を決められるようになることに気づきました。自宅という安心できる環境では、患者さんはその場の主人公であり、本当の自分を見せてくれます。私たち医師は訪問者としてお邪魔し、病院より対等な関係を築けるのです。患者さんがリラックスし、本音を話せるような関係が、より良い診療につながるのではと感じました。

この経験から、患者さん一人ひとりが尊重され、安心して本当の自分を表現できる環境が、質の高い医療を提供できるのではと改めて思ったのです。

診療で心がけていることは?

そもそも医療とは、医学に基づいた暮らしやすくするためのサービスです。

医学だけが正しいわけではなく、その人なりの病気との付き合い方や生活の仕方を尊重しながら、医学を応用していくことが重要だと考えています。

そして医療は「患者さんのストーリーに寄り添う」という側面を持っています。患者さんの考え方や存在を私たち医師がしっかりと認識し、尊重することが大切です。それがないと医療を行ってはいけないとも思っています。

診療で心がけていることは?

メッセージをお願いします

訪問診療は、その人らしさを支えるお手伝いです。訪問診療を通じて、患者さんの権利を尊重し、その人らしい生活を支援することが医療の基本です。セコメディック病院の「信頼と協力」という理念のもと、患者さん、職員、社会のそれぞれが満足できる医療を提供していきたいと考えています。 また、このメッセージを通じて、訪問診療に込めた思いが伝わることを願い、患者さん一人ひとりに寄り添い、尊重し、その人らしい生活を支える医療を提供していけたらと思っています。

※文中の内容は2024年9月時点のものです。

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