セコメディック病院
感染管理室
ノロウイルスは症状がなくなった後も長期間にわたって便から排菌されることがあります。
症状がなくなった後も1か月程度は、トイレ後の手洗いを疎かにすると家族に移す可能性があります。
•ノロウイルスに汚染された牡蠣などの二枚貝を生食または加熱不十分で食べた時
ノロウイルスは感染性がとても強く、多くの菌やウイルスは1,000個から10,000または1億個入ると症状が出るのに対し、ノロウイルスは100個以下でも感染し症状が出ます。
そのため、食中毒や感染が起こると一気に広まります。
吐物や排泄物が乾燥すると空気中にウイルスが漂い、空気感染します。
また、汚染された手指を介して感染が拡大します。
原則検査はしません。現段階ではノロウイルスに対する抗ウイルス剤がないため、ノロウイルスが病原体であると確定したからといって、治療法が変わるわけではありません。ほかの胃腸炎と同様に、対症療法によって自然治癒を目指すのが標準的な治療となることから、検査が行われないケースが多いです。(3歳未満と65歳以上は検査を実施します)
乾燥するとウイルスが舞い空気感染となりますので、乾燥する前に処理する必要があります。
アルコールやクリンキーパーなどは効果が低いため塩素系薬剤であるハイターやピューラックスを使用します。
ピューラックスは希釈する必要があるので、急な時にはハイター1000を使用してください。吐物は目に見えていなくても2m程度は飛び散っています。広範囲に消毒するようにしましょう。
まず、吐物をぬぐい取りますが、広範囲に広げないよう、外から内に向かってぬぐい取っていきます。
その後消毒となりますが、ぬぐい取った時と同様に外から内へ消毒をしていきましょう。吐物が残っていたりすると集団感染の原因になるので注意しましょう。
またぬぐい取った吐物も乾燥すると空気中にウイルスが舞うためしっかり密閉してください。
(自宅のカーペットなど)
下痢・嘔吐などの症状がある場合は、医師へご相談下さい。
※内容は2024年9月時点のものです。