2人に1人が「がん」に罹患する時代と言われています。
近年のがん治療は、治療方法や治療薬の開発も進み、がんを克服し、社会復帰し活躍している方も多くいらっしゃいます。
しかし、「がん」は怖い病気だと考える方も多いはずです。
「がん」と診断されてからは、どこでどんな治療を受けるべきなのか、治療費は、治療期間は、仕事を続けることは可能なのか、などの疑問に始まり、迷うことや選択に迫られる場面も多くあると思います。
インターネットに情報はあふれていても、自分に合った正しい情報を選ぶのは難しく、「がん」と知られたくない気持ちもあり、相談できる相手がいないことから孤独感や気持ちの辛さを抱えてしまう方もいます。
また、「がん」そのものの痛みや治療による副作用など、身体的苦痛が出現することもあります。
その様な時には近くの医療者に声をかけ相談してみてください。
がん専門のスタッフが勤務する病院もありますし、相談窓口を設けている病院もあります。
辛さや苦しい気持ちを一人で抱え込まずに、様々なサポートを受けながら、安心して治療を受けられる環境を整えていくことが大切です。
病気になると様々な体調不良がみられ、辛い症状となって現れることがあります。
これは、「がん」に限ったことではありません。
病気であっても自分らしく、より良い時間を過ごして頂くための支援を提供していくのが緩和ケアです。
身体的苦痛の軽減はもちろん、これからの過ごし方や、治療を進めていく上での気がかりなど、様々な困り事に対して、一緒にサポートしてくれる、援軍のような存在が緩和ケアです。
病気で辛い時、困った時にはぜひ活用してみて下さい。
当院では「サポーティブケアチーム」として活動しています。
お気軽にお声をかけて頂けたらと思います。