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その症状、認知症? 「てんかん」かもしれません

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 脳神経外科 部長 新村核(にいむら かく)
 当院脳神経外科では、脳卒中(脳血管障害)、脳腫瘍、頭部外傷といった一般的に脳外科で扱う疾患の診療にあたっておりますが、加えて「てんかん」の診療も積極的に行なっています。「てんかん」という疾患は本人の意思に関係なく脳が異常興奮するために生じる様々な症状と言い換えることができます。厳密には引き起こされた様々な症状が“慢性的に起こる"病態がてんかんと定義され、単発で生じる“急性症候性発作”という病態とは区別されます。急性症候性発作に対して、長期間にわたり抗てんかん薬を処方するのは適切ではありません。この発作についてこの文中では詳述しませんが、てんかんとの鑑別は重要であるのは言うまでもなく、当科でもしっかりと念頭に置いております。

 さて、てんかんの診療にあたっていますと、“てんかんは小児が中心の疾患"“てんかんは珍しい疾患"という印象を少なからず持たれている様に感じます。まず、てんかんの発症年齢ですが、グラフに示されている様に小児の期間に発症するケースが一定数見られるのは当然ですが、それよりも60歳を超えてから発症するケースがとても多く年齢が上がれば上がるほど発症する人数が多くなっています。つまり、てんかんという病気は“高齢者の病気の一つ"と考えて差し支えないのです。今般、我が国の超高齢化においててんかんの患者様は増加し続け、診療はますます需要が高まるものと考えます。

 治療は薬物治療が原則となります。20種類近くある薬から適切に選択された1~2種類の抗てんかん薬の服用で70%程度はてんかん発作が抑制され、通常の社会生活が可能です。薬を長期にわたって服用することになる為、当然のことながら副作用の可能性も十分に考慮します。比較的最近出てきました新規抗てんかん薬により処方の選択肢がより一層増えました。しかしながら、発作が抑制しきれない「難治てんかん」の患者様が30%程度いらっしゃいます。月に1回以上てんかん発作がおこり、社会生活に少なからず影響を及ぼします。仮に薬が3剤以上であっても発作の頻度は変わらないというデータがあります。そこで難治てんかんの患者様は「てんかん外科」すなわち、手術によって発作を抑制させるという方法を検討することになります。抗てんかん薬の適切な選択およびてんかん外科におけるてんかん焦点の同定に欠かせない検査の一つにビデオ脳波モニタリングがあります。文字通り、患者様の映像を撮影しながら同時に脳波検査を長時間行うもので、てんかん診療の専門性を高める検査方法となります。当科でも、臨床検査部門のスタッフとの緊密な連携にてビデオ脳波モニタリングを行い診療に生かしております。

 最近では、てんかんを罹患する事で認知症の原因になる事がわかっており、尚更のこと、治療が重要です。その他、運転の問題、福祉制度の問題などの側面からも、より専門性の高い診療体制が重要と考えています。
(セコメディック病院 脳神経外科 部長 新村核)

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