今年のインフルエンザは?

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今年のインフルエンザは?

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今年のインフルエンザは?2021-2022

今年のインフルエンザは?2021-2022

グラフは2016年度から2020年の千葉県インフルエンザの定点報告になります。

2018年度、紫の線ですが、ここ5年間の1番のピークがあり、当院でも60人以上の集団感染を経験しました。

一昨年の2019年の緑色も報告数は少なく、昨年にいたっては、ほぼ報告がないことがわかります。昨年においては、新型コロナウイルスの流行があり、マスク装着の人が増えたことなども一因だと言われています。

今年の流行予測は、オーストラリアからの報告によると、2021年流行シーズンにおいて、インフルエンザ確定患者数は昨年同様きわめて少数との報告があり、今年もそこまで流行しないのではないかと言われています。

しかしバングラデシュやインドは流行しています。これらの国々では、インフルエンザワクチン接種が普及しておらず、社会全体のインフルエンザに対する免疫が低かったと思われます。

前シーズン、インフルエンザにかかった人は少なく、集団免疫が形成されていないと考えられます。そのような状況下で、海外からウイルスが持ち込まれれば大きな流行を起こす可能性もあります。英国政府は、今年のインフルエンザは早期に流行が始まり、昨年流行がなかったために例年の1.5倍の大きさの流行になる可能性があると発表しています。

まだマスクをしている人は多いので流行する可能性は低いですが注意が必要です。

インフルエンザの症状

●潜伏期間:1~5日(平均3日)

  • ●感染期間:発症2~3日前~発症後3~5日(最長7日)
  • ●症状:38~39℃の突発的な発熱、頭痛、咳、悪寒など

※ワクチン接種者の場合、非典型的な症状を呈することがある

病態

インフルエンザは飛沫感染・接触感染になります。潜伏期間は平均3日程度で感染期間は発症の2・3日前から、発症7日程度までとなります。

ここが、新型コロナウイルスと似ていると言われている理由になります。新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスも、症状が出る前から別の人に感染してしまいます。そのため、症状が出てから対策を開始しても既に周囲に広めてしまっている可能性があります。

また、症状も新型コロナウイルスと酷似していて、発熱、頭痛、咳、悪寒などになります

症状が出てから、周りの人に移すウイルスや菌であれば、感染した人が症状がでてから気を付ければよいのですが、症状が出る前から周りの人に移してしまうので、症状がある人だけでなくみんなで感染対策をしていく必要があります。そこがインフルエンザも新型コロナウイルスもやっかいなところになります。

検査・治療

●検査:インフルエンザ抗原検出用迅速診断キットで検出感度(陽性を陽性と判断すること)が悪いため陰性であっても症状があればインフルエンザとして対応する

●治療:抗インフルエンザ薬(発症48時間以内投与が望ましい)


当院が採用している検査はインフルエンザ抗原検出迅速検査になります。

インフルエンザ抗原検出用迅速診断キットは検出感度(陽性を陽性と判断すること)が悪いため陰性であっても症状があればインフルエンザとして対応する必要があります。これはコロナも同じです。検査で陰性であっても、近くに陽性の人がいたり、コロナ様の肺炎があったりして、陽性だと思う場合は、陰性としては扱うことができません。

コロナとインフルエンザの違うところは治療薬になります。コロナもコロナ様の治療薬の開発が進んでいますが、インフルエンザは既に治療薬が確立されています。飲み薬はタミフル・ゾフルーザ、吸入薬はリレンザ・イナビル、点滴はラピアクタという薬です。これらは、体内でインフルエンザウイルスが増殖するのを抑える作用があります。

一番新しい薬はゾフルーザになりますが、タミフルと異なり1回の内服で効果があるため継続内服の必要がありません。2018年に承認され、簡単なため多く処方がなされたため、一部のウイルスは耐性が進み、ゾフルーザが効きにくいインフルエンザウイルスが生まれてしまいました。

感染対策

インフルエンザは接触感染もしますので、手指衛生が重要となります。インフルエンザウイルスにはアルコールが効果的です。冬になると手荒れをしてしまう方もいるかもしれません。手荒れをすると荒れている部分に菌やウイルスが入り込み、効果的に手指衛生ができなくなります。

私たちの体の中に菌やウイルスが入ってくるには、傷口や粘膜からになります。体の粘膜が露出している部分は顔に集まっています。目の粘膜・鼻の粘膜・口腔粘膜から菌やウイルスは入ってきます。皮膚にウイルスや菌がついても、皮膚がバリアとなって、傷などがなければ体の中に入ってくることはありません。その皮膚、例えば手で目を触る・鼻を触る・なにかを食べるということをするとその粘膜から入ってきます。なので、そういった行為をする前に手指衛生をすることが重要です。

セコメディック病院/感染管理認定看護師 佐藤由有子

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